平成の世を虚無僧として生きる牧原 一路

昭和23年東京生まれ。 昭和46年慶応義塾大学文学部史学 科卒、千代田生命に入社。 9歳より尺八に親しみ、都山・琴古・明暗の各派を修得後、 福沢諭吉の孫・堀井小二朗に師事し、九孔尺八の唯一人の継承。
平成10年に50歳で千代田生命を退職し、「吸江流尺八」 を創始。 「平成の虚無僧一路」として、各地で「一休と尺八」をテーマに講演と尺八演奏を行っている。 NHK・FM「邦楽のひととき」出演10回、NHK・BS 「人生自分流」他、 TV・新聞各紙で紹介されている。 また、モスクワの「チャイコフスキー音楽院」他、世界数カ国に招かれ演奏をしている。
- Commitment -
- 吸江流尺八と虚無僧
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「吸江」とは、「九孔尺八」と一休の尺八の友「一路」が住む庵の名である「吸江庵」とを掛けたもので、 「一口吸尽す西江の水〔大河(西江=長江)の水を一口で飲み尽くす。 生半可な状態に停まらず、余すところなく一切を吸収し、 天地万物と一体となり無になれ。〕」という禅語に由来する。
一休の説く「こだわりを捨てた生き方」こそ虚無僧の生き様であり、 「吸江流尺八」では五孔、七孔、八孔、九孔、そして「無孔尺八」も自由自在に扱い、 さらに、虚無僧の古典尺八から民謡、邦楽さらにクラシックまでどんなジャンルでも吹きこなす。